「桐」について

桐たんす桐たんすの素材である「桐」という文字は、「木」と「同」と書く草の仲間です。草の細胞は独立気泡体といって、細胞の一個一個が膜となっており、仕切られています。プールで使うビート板を想像してみてください。桐材も独立気泡体であるために、水の侵入が少ないのです。そのため、腐りにくく冬でも暖かく感じることができます。また、桐はアルカリ性質なので、虫がつきにくいのが特徴です。発火点が高く、燃えにくいのも特徴です。桐材は湿度によって、膨張したり伸縮したりするので、梅雨時期や夏の間など、湿気が多い時期は引き出しが固くなります。湿気が中まで入らない秋冬の乾燥期には、引出しが甘くなり、乾いた空気が入ります。このため、いつも引出の中は乾いた状態を保っています。大切な着物、服をカビ、変色から守るのです。

そのため、先祖代々着物を大切に保管している、もしくは保管したいのであれば、桐のタンスを子供や孫へ形を残す上でも、長期の保存に適している桐のタンスは有効と言えるでしょう。

「桐」という名前は、最初に伸びた根をそのままにしておくよりも、一度根元から切る方が元気の良い新芽が出て来る性質があり、一度根元から切る方が、元気の良い新芽が出てかえってよく成長するために「キリ」という名前がついたとされています。また、成長が早く、成長の象徴として昔からとらえられてきました。