日本の桐箪笥

日本各地に桐箪笥の生産地があることをご存知ですか。自宅に代々置いてある桐箪笥はどこで生産されたものなのか、実は知らないという人は多いかもしれません。

新潟県のほぼ中央に位置している加茂市は、古くから越後の小京都と言われている桐箪笥の生産地です。市の重要産業である桐箪笥の生産は、伝承された技術と現代美を加えた加茂の桐箪笥は、熟練した職人芸による手作り品として価値が認められました。200年以上わたってつくられてきた伝統工芸品は、通産大臣指定の伝統的な工芸品でもあり、全国生産の7割を占める特産品でもあります。湿気を防ぎ、狂いが少なく、火気に強いのが特長で、優雅な外観を備えた桐箪笥として全国で愛用されています。

江戸時代より350年の歴史を受け継ぐのが「春日部桐箪笥」です。その起源は、江戸時代初期にさかのぼるとされています。日光東照宮をつくるために集まった職人が、日光街道の宿場町である春日部に住み着き、周辺で採れるキリの木を材料に指物や小物をつくり始めたのが始まりと言われています。なお、現在は、全国一の生産量を誇る特産品となっています。