製造工程

桐箪笥は複数の工程を経て、完成されます。まずは、桐の原木が伐採されます。伐採後、天然の乾燥を行います。約3年間です。これによって桐材は渋抜きがされ、製品に変色や狂いが生じなくなるのです。各部材は適材適所にわけられます。桐の箪笥は木目の美しい工芸品でもあります。そのため、職人が気を配りながら、同質の木材をわけてから組み合わせが行われます。その後、加茂の桐箪笥は組み立てが行われます。伝統的な技法で行われますが、もちろん、製造工程は生産地や会社によっても違いがあります。

次に引き出しや扉の加工が行われます。隙間なく本体に入れる必要があるのです。引き出しや扉部分の加工が終了した後、塗装が行われます。塗装で重要視されるのは、木目が綺麗に出て来るか否かです。使われるのは夜叉の実の混合液で何回か塗ります。自然乾燥した後は、木目に従って均一にかけ、仕上げが行われます。

塗装剤や塗装技術は、業者によって大きく異なります。そのため、桐の箪笥を購入する際、また、修理をする際の業者選びは、複数の業者を対象に塗装方法などを確認するのが良いでしょう。

桐箪笥づくりは、伝統工芸士によって行われます。経済産業大臣が指定する「伝統工芸士」に認定されている職人が製造するケースも多いのが特長です。